金利差による支払総額の違い
住宅ローン金利は低い方が支払いは減るので、できるだけ低い金利でローンを組みたいところですが、金利が違うと、毎月の支払いや支払総額にはどれくらい影響するのでしょうか?実際に、シミュレーションをして、金利を実感してみましょう!
たとえば、現在30歳の人が住宅ローン「3,000万円」を「固定金利3%」で「30年間」で組んだとします(手数料などは無視します)。これを計算をすると、毎月の支払額は約12.6万円となり、支払総額は4,553万円になりました。
金利分は1,553万円(=4,553万円-3,000万円)です。ここで設定した「3%」の金利から、2.9%(-0.1%)、2.5%(-0.5%)、2.0%(-1%)と3つのパターンで検証します。
ローン金利ごとの支払金額(端数は切り捨て)

一番差の大きい、2.0%(-1%)と比べると、毎月の支払いは1.6万円くらいの差になります。一見すると小さな差に見えるかもしれませんが、支払総額で見るといなんと562万円もの大きな差が出ます。毎月払い続けると大きな差になりますね!
同じように、2.9%(-0.1%)と比べると、毎月の支払いは約0.1万円(つまり1,000円)しか違いませんが、支払総額に直したら、なんと58万円も違うのです。ローンを組むという作業は面倒なので、「0.1%ぐらいの金利差はどうでもいいや~」と不動産業者に勧められるがままに契約してしまうかもしれませんが、このように差が出るので、0.1%の差でもこだわってほしいと思います。
また、ここでは省略しましたが、住宅ローン金利だけが毎月の支払いの全部ではなく、保証料や事務手数料などの諸経費も、別途必要な場合があるので、実際にローンを組む時には、それらも考慮に入れてください。