住宅ローンの借り換えとは?
住宅ローンの総返済額を減らすための見直し方法の一つに、「借り換え」という手法があります。このページでは、「借り換えとは何なのか?」ということを、わかりやすくご紹介します。
借り換えのしくみ
借り換えとは、新たな金融機関で新しいローンを組みなおし、今返済中のローンを一括で返済する住宅ローンの見直し方法のことをいいます。
下の画像をご覧ください。たとえば、Aさんが△△銀行で10年前に金利3%で住宅ローンを組み、現在残高が2,000万円残っているとします。10年前に借りた時よりも住宅ローンの金利が下がってきたので、金利1.8%の○○銀行に借り換えをすることにしました。

○○銀行に借り換えの申込みを済ませると無事に審査がとおり、○○銀行から新たに2,000万円が融資されました。Aさんは、その融資されたお金で、△△銀行から借りた2,000万円を返済し、それ以降は○○銀行に毎月返済をしていくことで、総返済額を減らすことができました。
ようするに、現在借りているローンよりも低い金利で借り換えができれば、金利差の分だけ、総返済額を減らすことができるというわけです。
なぜ借り換えができるのか?
「一度契約したのに、こちらの都合で借り換えをしても問題ないの?」と考える人もいるかもしれませんが、特に問題はありません。基本的に住宅ローンの契約において、借り換えを制限するような決まりは無いからです。
しかし、ごく一部の例で、「借り換えをした場合、残金に対して1割の罰金を払う」という契約を結んでおり、借り換えの際にトラブルになってしまった…という人もいるようなので、借り換えをお考えの際は、一度ご自身の借りているローンの契約書を確認してみてください。
借り換えまでの流れ
通常、住宅ローンの借り換えは、以下のような手順で進んでいきます。必要書類の準備や審査も含めると、1ヶ月以上の時間がかかっていまいます。契約までの流れを把握して、余裕をもって進めていきましょう。
- 今借りている住宅ローンと、借り換え予定の住宅ローンの内容を比較する。
- 借り換え予定の金融機関に申し込みをする。
- 借り換えを予定している金融機関の審査がとおる。
- 現在の住宅ローン借入先に、残金返済の手続きを申し込む。
- 借り換え予定の金融機関と契約を結ぶ。
- これまで借りていた住宅ローンを完済し、借り換え先の金融機関に対して返済がスタートする。
次のページでは、「住宅ローン借り換えのタイミング」についてご紹介します。