イオン銀行、住宅ローンのデメリット
カテゴリー:イオン銀行
最終更新日:2023年9月1日
イオン銀行の住宅ローンは、イオンならではのお得なサービスが特徴的な住宅ローンですが、いくつかお伝えしたい注意点があります。イオン銀行の住宅ローンを検討中の人は、後悔しないように以下のデメリットも把握したうえで申込むようにしてくださいね。
デメリットその1:変動金利の引き下げ幅
上の画像は、イオン銀行住宅ローンの申込みページを切り取ったものですが、変動金利は0.38%(0.43%)と書かれています。パッと見では、表示されている金利で住宅ローンを組むことができるように思いますが、落とし穴があります。画像の赤線が引いてある①、②をご確認ください。
まず①ですが、「店頭表示利率より最大年1.99%(1.94%)差引きます」と書かれています(店頭表示金利については、「基準金利と適用金利の違い」をご覧ください)。 続いて②の部分は、「金利差引幅は、審査結果により決定します」と書かれています。
これは、どういうことなのかというと、「金利の差し引き幅は審査結果により決定するので、すべての人が表示されている変動金利で住宅ローンを組めるわけではない」、ということです。
仮に、金利の差し引き幅が-1.00%だとすると、借入する際の変動金利は以下のとおりになります。これなら固定金利のほうがましですね…。
<金利の差し引き幅が1.00%の場合>
店頭表示金利 2.37%-1.00% = 年1.37%
金利の差し引き幅についてイオン銀行に電話で確認した所、「極端に高い金利なることはない」と言っていましたが、審査結果によっては通常よりも高い金利で住宅ローンを組むことになってしまいます。しかも、金利が何%になるかは本審査にとおるまでわかりません。

一般的な住宅ローンの審査から融資までの流れ
通常、申込みから本審査の結果がでるまでは、約1ヶ月ほどの時間がかかります。 審査の結果が出るまでさんざん待ったあげく、「えっ、こんなに高い金利なの…?」ということになりかねません。本審査にとおっても、正式に契約しなければキャンセルできますが、これまでかかった時間がすべてムダになってしまいます。
勤務形態や現在の収入、健康面に不安がある人の場合、金利の差し引き幅が少なくなり、高い変動金利で住宅ローンを組んでしまう可能性があるので、安易に申込まずに十分に検討するようにしてください(住宅ローンの審査についてくわしく知りたいという人は、「住宅ローンの「仮審査」と「本審査」の違いとは?」をご覧ください)。
デメリットその2:定額型の融資事務手数料を選ぶと、金利が0.2%高くなる
イオン銀行住宅ローンの融資事務手数料は、定額型の「110,000円」と、定率型の「借入額×2.20%」の2種類がありますが、 定額型を選ぶと、融資事務手数料が安い分、金利が0.2%高くなります。変動金利で0.38%の住宅ローンが組めたとしても、定額型を選んでしまうと、0.58%になってしまうので注意が必要です。
ただし、借入額によっては返済額にほとんど差がでないこともあるので、申込みを検討する場合は、返済額をシミュレーションをしたうえで、どちらのパターンを選ぶか決めるようにしてください。→イオン銀行の公式サイトでシミュレーションする
デメリットその3:金利引き下げの条件、手続きが多い
イオン銀行の住宅ローンは、以下の手続きをしないと金利が引き下げられません。 手続きは住宅ローンの契約が決まってからおこなうため、申込み前の書類準備とかさなることはありませんが、少し面倒ですね。
<必須>
・イオンカードセレクト(キャッシュカード、クレジットカードなどの機能が一体になったカード)の申込み
・イオン銀行ダイレクト(インターネットバンキング)の登録
<1~2のどれか1つ>
1.イオン銀行の口座を給与振込口座に指定
2.投資信託口座および外貨預金口座の開設
イオン銀行住宅ローンのデメリットまとめ
イオン銀行住宅ローンの変動金利は、審査結果によって、他の金融機関より割高な金利になってしまうので、審査に対して不安がある人には、おすすめできません。 同じ変動金利を選ぶなら、審査結果により金利が変動しないソニー銀行がおすすめです。
「金利が低い」、「手数料が安い」、「サポート体制が手厚い」と、3拍子そろった住宅ローンです 。ぜひ一度詳細を確認してみてください。
☆イオン銀行の変動金利は、審査結果によって割高になってしまうので要注意です!