住宅ローンの団信を比較しました

カテゴリー:団体信用生命保険

最終更新日:2019年9月13日

現在住宅ローン金利は過去最低水準にあり、各金融機関は、金利の低さのみで住宅ローンをアピールすることが限界になっています。そのため、ここ数年は、団信(参考:団体信用生命保険とは?)の保障内容で、差をつけようとする金融機関が増えているんです。

住宅ローンの団信を比較しました

主要金融機関が提供する「上乗せ保障」の中でおすすめできるものを選び、必要なコストと特徴を比較しました。提供している内容は各金融機関によってさまざまです。申込みの前に契約内容をしっかり確認するようにしてください。

種類 費用 特徴
がん50%保障
特約付団信
無料 通常の団信で保障している死亡・所定の高度障害状態に加え、ガンと診断された時点で住宅ローン残高が1/2(半額)になります。
安心保障付
団信
無料 所定の要介護状態が180日以上継続した場合、または、公的介護保険制度の「要介護3以上」に認定された場合、住宅ローン残高が0円になります。
全疾病
保障団信
無料 通常の団信で保障している死亡・所定の高度障害状態に加え、精神障害等をのぞく、すべての病気・ケガで働けなくなった場合、月々の返済が保障されます。また、働けないまま12ヵ月が経過すると、住宅ローンの残高が0円になります。
ガン保障
特約付団信
借入金利に
0.1%上乗せ
通常の団信で保障している死亡・所定の高度障害状態に加え、生まれて初めてガンと診断されたら、進行程度にかかわりなく、住宅ローン残高が0円になります。
7大疾病
保障付団信
借入金利に
0.3%上乗せ
通常の団信で保障している死亡・所定の高度障害状態に加え、3大疾病(ガン・急性心筋梗塞・脳卒中)または、4つの生活習慣病(高血圧性 疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変)が原因で所定の状態になったとき、住宅ローン残高が0円になります。

※各金融機関のウェブサイトに掲載されている情報と、当サイト管理人が電話調査した内容を掲載していますが、掲載時点においての情報であり、その最新性を保証するものではありません。最新の情報は、各金融機関のウェブサイトで必ずご確認ください。

上の表でご紹介している団信は、以下のページでさらにくわしくご紹介していますので、気になる金融機関があれば合わせてご覧ください。

金利の上乗せに要注意!

上の表を見ていただくとわかるとおり、保障をつける場合、金利に0.1~0.3%上乗せするという金融機関が多くなっています。「0.3%上乗せくらいなら、大した金額じゃないでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、下の条件のように、0.3%の上乗せで約200万円も返済額が増えてしまう場合もあるので、十分な注意が必要です!

<借入金利に0.3%上乗せした場合の一例>
保障なし 3大疾病保障あり
金利 1.5% 1.8% (0.3%上乗せ
借入額 3,000万円 3,000万円
借入期間 30年 30年
返済総額 約3,700万円 約3,900万円
差額 約200万円

金利を上乗せしても、保障をつけたほうがいいのか?

保障内容、必要な金額はご理解いただけたと思いますが、金利を上乗せしてでも加入すべきなのでしょうか。人により求めるものは違うので正解はありませんが、加入の判断材料の1つとしてガンで死亡する確率のデータをご紹介します。ちなみに、ガンは、数ある死因の中で1956年から、60年間連続1位の死因となっています。

例えば、上の表で赤字になっている「2%」という数字は、40歳の人が60歳までの20年間で、ガンにより死亡する確率です。この2%という数字を見ていかがでしょうか。

ちなみに私個人の意見としては、金利を上乗せしてまで「保障はつけません」。その理由ですが、住宅ローンは短期で返済するものと考えているためです。現在住宅ローンは低金利が続いているので、今の私なら変動金利を選択します。そして、そのメリットを最大限に生かしながら、夫婦共働きで貯蓄と繰上返済にはげみます。

60歳までに住宅ローンを完済すれば、ガンにより死亡する確率は2%以下ということになります(もちろん、病気にならない健康的な生活を心がけることは大前提とします)。そうなるとガンや、その他の病気で返済できないほどの状態になる可能性はとても低いと考えるからです。ただし、これはあくまでも私個人の意見なので、ご自身のお考えやご家族の状況に合わせて、最終的な判断をするようにしてください。

☆金利の上乗せが必要な保障をつける場合は、状況に合わせてご検討ください!

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