地震保険とは?
カテゴリー:地震保険
最終更新日:2016年8月26日

かつてないほどの被害をもたらした、東日本大震災や、2016年4月14日に発生した九州大震災を受けて、地震保険に対しての注目が高まっています。また、南海トラフ大地震、首都直下型地震も、いつ発生してもおかしくない状態と言われています。
このページでは、「地震保険のしくみ」と「保険料」について、わかりやすく紹介します。地震保険に対する理解を深め、地震に対する備えの一つとして、加入を検討してみてください。
地震保険とは?
地震保険とは、地震や噴火による、「火災」、「損壊」、「津波」などの被害を補償してくれる、地震専用の保険のことです。地震保険は、必ず火災保険とセットで加入する必要があり、地震保険のみ単独で加入することはできません。また、こちらの「住宅ローンと火災保険の関係」で簡単にご紹介しましたが、通常火災保険の補償範囲には、地震を原因とする火災に対する補償は含まれていないため、地震による火災で、被害を受けてしまった場合、地震保険に加入してないと、保険金は支払われませんので注意が必要です。
地震保険の保険料は?
地震保険は、政府(国)と保険会社が協力して保険金を負担するしくみになっています。地震は、多数の人が同時に被害にあう可能性が高い災害です。万が一大規模な震災が発生した場合、すべての保険金を保険会社に負担させてしまうと、保険会社が破綻してまう可能性があるため、政府が資金面で協力しているというわけです。
地震保険の保険金額は、火災保険の30%~50%が上限で、建物は5,000万円、家財は1,000万円までが補償の上限となっています。例えば、火災保険で、2,000万円を補償の上限にしている場合、最大で50%の1,000万円までしか保険金が支払われないということになります。
保険会社が違っても、原則として補償内容は同じとなっていますが、保険料と契約期間は、建物の所在地、構造により違ってきます。 例えば、保険金1,000万円、保険期間1年の契約の場合、保険料は以下のとおりとなっています。
都道府県 | 建物の構造 | |
---|---|---|
コンクリート、鉄骨など | 木造 | |
千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県 | 20,200円 | 32,600円 |
埼玉県、大阪府 | 13,600円 | 24,400円 |
高知県、徳島県 | 11,800円 | 27,900円 |
茨城県、愛媛県 | 11,800円 | 24,400円 |
北海道、青森県、宮城県、新潟県、山梨県、岐阜県、京都府、兵庫県、奈良県、香川県、大分県、宮崎県、沖縄県 | 8,400円 | 16,500円 |
岩手県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、富山県、石川県、福井県、長野県、滋賀県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県 | 6,500円 | 10,600円 |
※財務省が提供する「地震保険の保険料」。詳細は、各損害保険会社の相談窓口または代理店などでご確認ください。
保険料を見ていただくとわかると思いますが、地震が起きる可能性が高い地域の方が保険料が高く、地震が起きる可能性が低い地域の方が保険料が安くなっています。
保険金の支払い条件は?

地震保険で保険金の支払い対象となる条件は、地震・噴火またはこれらによる津波などが原因で発生する、火災・損壊・流失などにより発生した、居住用の建物、家財に生じた損害を対象として支払われます。建物・家財の状態を「全損」、「半損」、「一部損壊」の3種類に分けられ、状態により支払われる保険金が変わってきます。
全損 | 契約金額の100% (時価が限度) |
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半損 | 契約金額の50% (時価の50%が限度) |
一部損壊 | 契約金額の5% (時価の5%が限度) |
※時価とは、地震により建物が損壊した時、同じ建物を新たに建築、購入するのに必要な金額から、これまで使用してきて劣化した分を引いた金額のことを指します。
次の「地震保険の保険金支払い例」では、実際にどの程度保険金が支払われるのか、具体例をご紹介したいと思います。
☆地震保険とは、地震や噴火による被害を補償してくれる保険のことです!