住宅ローンの基準金利と適用金利の違い
カテゴリー:金利
最終更新日:2022年5月19日

金融機関で提供されている住宅ローンの金利は、「基準金利」と「適用金利」というものにわかれています。また、金融機関によっては、基準金利のことを「店頭表示金利」と呼んだり、適用金利のことを「優遇金利」と呼んだりと、名称が統一されていないため、住宅ローンに関してあまり知識の無い人は、混乱してしまうと思います。
ややこしい金利体系ですが、それぞれの違い、しくみについて理解してしまえば意外と単純ですので、これから住宅ローンを借りようとしている人は、しっかり理解しておきましょう。
基準金利と適用金利の違いは?
まず、下の画像をご覧ください。こちらは、みずほ銀行の公式サイトに掲載されている住宅ローンの金利なのですが、赤枠で囲ってある箇所の①に「基準金利」、②に「適用金利」と書かれているのがわかると思います。

出典:みずほ銀行 (2016年5月11日現在)
①の基準金利とは、「各金融機関が自由に決めることができる金利」のことで、さまざまな経済状況の変化にともない変動します。また、基準金利は金融機関が自由に決めるのことができるので、金融機関によって金利が違います。②の適用金利とは、「条件を満たすことで、基準金利から一定の金利が優遇(割引)される金利」のことです。例えば、上の画像の全期間重視プランの場合は、借り入れの際に自己資金を20%以上用意できる人と、できない人で割引の幅が違っており、借り入れの際の金利が最大で0.1%違ってきます。

上のイラストのような、割引シールが貼ってあるお弁当を見たことがありますか?金利をお弁当の価格に置き換えてみてください。基準金利を割引前の「定価」、適用金利を割引後の「セール価格」と考えるとわかりやすいと思います。ちなみに、割引き前の基準金利で、住宅ローンが提供されることはまずありませんので、金利を見る際は割引後の「適用金利」に注目するようにしてくださいね。
また、ページの冒頭でもご紹介しましたが、金融機関によって、「割引前の名称」と、「割引後の名称」が違う場合がありますが、意味は同じです。呼び方が違っても混乱しないようにしましょう。
割引き前の名称 | 基準金利、店頭表示金利、店頭表示利率など |
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割引き後の名称 | 適用金利、優遇金利、借入金利、引き下げ後金利など |
適用金利の条件を把握して住宅ローンを選択しましょう
先ほどご紹介した、みずほ銀行の例のように、適用金利が適用されるには条件があることがほとんどです。パッと見の金利にまどわされずに、適用条件を把握してから、住宅ローンを選択しましょう。
☆割引前が「基準金利」、割引後が「適用金利」です!