楽天銀行、住宅ローンのメリット・デメリット
カテゴリー:楽天銀行
最終更新日:2021年6月3日
このページでは、楽天銀行が提供する住宅ローン(金利選択型)を、6つのメリットと2つのデメリットにわけてくわしくご紹介します。メリットとデメリットを把握したうえで申込みをご検討ください。
メリットその1:融資事務手数料が安い
下の表のとおり、ネット銀行(ネット申込み専用の住宅ローン)は、融資事務手数料を借入額×2.20%(税込)に設定していることが多いですが、楽天銀行は33万円(税込)の定額で保証料も無料です。
金融機関 | 融資事務 手数料 (税込) |
保証料 (税込) |
詳細 |
---|---|---|---|
ソニー銀行 | 44,000円 ※住宅ローンを 選んだ場合 |
0円 | ![]() |
SBI新生銀行 | 55,000円~ ※借入条件 により変動 |
0円 | ![]() |
住信SBI ネット銀行 |
借入額 ×2.20% |
0円 | ![]() |
PayPay銀行 | 借入額 ×2.20% |
0円 | ![]() |
イオン銀行 | 借入額 ×2.20% ※定率型を 選んだ場合 |
0円 | ![]() |
SBI マネープラザ |
借入額 ×2.20% |
0円 | ![]() |
三菱UFJ 銀行 |
借入額 ×2.20% |
0円 | ![]() |
※各金融機関がウェブサイトで公表している融資事務手数料と保証料を掲載しています。
例えば、3,000万円の住宅ローンを住信SBIネット銀行で組んだ場合、66万円(3,000万円×2.20%[税込])の支払いが必要になりますが、楽天銀行であれば、33万円(税込)のみですみます。
住宅ローンは、金利+手数料の総返済額で比較することが大切なので「融資事務手数料が高い=ダメ」というわけではありませんが、融資事務手数料が安ければ金利以外に支払う諸費用の支払いが少なくてすみます。住宅購入用(借り換え用)の貯蓄が十分に用意できていない人にとって、手数料が安いのは助かりますね(参考→住宅ローンの融資事務手数料とは?)。
メリットその2:「全疾病特約(がん50%保障特約付き)」が無料
楽天銀行では、精神障害等をのぞくすべての病気・ケガが原因で所定の状態になった場合に、住宅ローン残高が0円になる「全疾病特約(がん50%保障特約付き)」を無料(金利上乗せなし)でつけることができます。
ただし、住宅ローン残高が0円になるのは、就業不能状態(働けない状態)が1年(12ヶ月)を超えて継続した場合のみとなっています。無料の分保険金の支払い条件はきびしいので、保障内容をしっかり理解したうえで契約をご検討ください(参考→楽天銀行、住宅ローンの団信について)。
メリットその3:繰上返済手数料が無料
楽天銀行の住宅ローンは、一部繰上返済・全額繰上返済ともに手数料が無料です!一部繰上返済は無料の場合が多いですが、全額繰上返済まで無料にしている金融機関はなかなかありません。ただし、繰上返済ができるのは月1回のみです。計画的に利用しましょう(参考→楽天銀行、住宅ローンの繰上返済について)。
メリットその4:Skype(ビデオ通話)で住宅ローンの相談ができる
楽天銀行は店舗のないネット銀行のため対面で相談することはできませんが、Skype(ビデオ通話)を利用して住宅ローンの相談をすることができます。
楽天銀行の住宅ローンを申込むにあたって事前に確認したいことや、ちょっとした疑問、不安などがあればぜひ利用してみてください。年末年始をのぞく9:00~22:00のあいだなら、いつでも相談可能です。
メリットその5:つなぎ融資が使える
物件を購入してから完成するまでの支払い(土地の購入費用や着工金・中間金など)に利用できるつなぎ融資ですが、ほとんどのネット銀行はつなぎ融資を取り扱っていません(参考→住宅ローンのつなぎ融資とは?)。
しかし、楽天銀行では、ネット銀行ではめずらしくつなぎ融資を利用することができます!低金利で手数料も安く、つなぎ融資が使える金融機関をお探しなら、楽天銀行はおすすめです。
メリットその6:「ハッピープログラム」のステージアップ
楽天銀行では、サービスの利用状況に応じて様々な特典がうけられる「ハッピープログラム」というサービスがあります。以下の画像のとおり、条件によって5つのステージが用意されているのですが、楽天銀行の住宅ローンを契約し、返済口座を楽天銀行に設定すると、現在のステージより1ランクアップします!
例えば、現在のランクが「VIP」の場合だと、1つ上の「スーパーVIP」にランクアップします。ハッピープログラムはかなりお得なサービスです。これまで楽天銀行の口座を利用していなかった人も、住宅ローンの契約を期にメインバンクにしてはいかがでしょうか 。
デメリットその1:審査結果によって金利が大きく変わる
ここからはデメリットをご紹介します。下の画像のとおり、楽天銀行の住宅ローンに適用される金利は、審査結果によって大きく変わります。
しかも、最終的な金利は本審査にとおるまでわかりません。審査結果によっては、かなり割高な金利で住宅ローンを組むことになってしまうので、審査に不安がある場合は安易に申込まないようにしてください(参考→「住宅ローンの「仮審査」と「本審査」の違いとは?)。
デメリットその2:返済口座を楽天銀行にしないと金利が大幅に上がる
楽天銀行では、他行の口座も返済口座に指定することができます。現在利用中の口座をそのまま返済口座として利用したい人にとっては一見うれしいサービスのように思いますが、その代償として借入金利に年0.3%が上乗されてしまいます。
年0.3%の上乗せでどのくらい返済額が変わるかというと、例えば以下の条件だと約170万円も返済額が増えてしまいます。特別な理由がないかぎり、必ず楽天銀行の口座を返済口座にしましょう。
上乗せなし | 年0.3%上乗せ | |
---|---|---|
金利 | 0.527% | 0.827% |
借入額 | 3,000万円 | 3,000万円 |
借入期間 | 35年 | 35年 |
返済総額 | 約3,286万円 | 約3,456万円 |
差額 | 約170万円 |
楽天銀行、住宅ローンメリット・デメリットのまとめ
メリット
- 融資事務手数料が安い
- 全疾病特約(がん50%保障特約付き)が無料(金利上乗せなし)
- 繰上返済手数料が無料
- Skype(ビデオ通話)で住宅ローンの相談ができる
- つなぎ融資が使える
- ハッピープログラムのステージがアップする
デメリット
- 審査結果によって金利が大きく変わる
- 返済口座を楽天銀行にしないと金利が大幅に上がる
楽天銀行の住宅ローンは、手数料が安く全疾病特約(がん50%保障特約付き)が無料という特徴はありますが、審査結果によっては割高な金利になってしまい返済額が大きく増えてしまいます。そのため、審査に対して不安がある人にはおすすめできません。
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☆楽天銀行は、審査結果によって金利が変動するので要注意です!