住宅ローンの「仮審査」と「本審査」の違いとは?

カテゴリー:審査

最終更新日:2018年6月1日

金融機関で住宅ローンを組むには審査があり、一般的には、「仮審査」と「本審査」の両方にとおらなければ、住宅ローンを組むことはできません。このページでは、住宅ローンの「仮審査」と「本審査」の違いについてくわしくご紹介します。審査のしくみを理解して、計画的に申込みを進めていきましょう。

住宅ローンの仮審査とは?

仮審査とは、「お金を貸してもいい人かどうかを確認する、最初の審査」のことをいいます。就職活動でいう書類審査のようなものです。仮審査では、おもに以下の項目がチェックされ、「この人ならお金を貸しても大丈夫そうだな」と、おおまかに判断されたら次の「本審査」に進むことができます。

■ 返済負担率
返済負担率とは、「年収に対する、年間返済額の割合」のことです。一般的には、年収の35%におさめるのがいいとされています。例えば、年収400万円の人だと、400万円×35%=140万円となり、年間140万円以内の返済額なら住宅ローンを組めるということになります(参考→住宅ローンの返済負担率とは?)。

■ 個人信用情報
個人信用情報とは、「あなたがどんな人で、いくらお金を借りていて、ちゃんと返済しているのかが、わかってしまう情報」のことです。知らない人も多いと思いますが、ローンの契約や、クレジットカードの作成時には、個人信用情報の登録が法律で義務づけられています。

そのため、ローンの契約や、クレジットカードを利用したことがある人であれば、住所や氏名、勤務先などの個人情報にくわえて、携帯料金の支払い状況やローン残高などが、個人信用情報に細かく記録されています。個人信用情報を管理しているのは、「CIC」、「日本信用情報機関」、「全国銀行個人信用情報センター」の3つで、個人で信用情報を取り寄せることも可能です。クレジットカードの支払いが遅れたことがあったり、あちこちでお金を借りているという人は要注意です。

※審査される内容は金融機関により異なります。必ず上でご紹介した内容で審査されるわけではありません。

ようするに、年収に対する返済額のバランスと、個人信用情報に問題がなければ、基本的には仮審査にとおることができます。ちなみに、金融機関によって仮審査のことを「事前審査」や「簡易審査」とよぶ場合もありますが、意味は同じです。

住宅ローンの本審査とは?

本審査とは、「お金を貸してもいい人かどうかを判断する、最後の審査」のことです。就職活動に例えると、本審査は最終面接です。仮審査とは違い、審査の内容はきびしくなります。先ほどご紹介した、返済負担率、個人信用情報と合わせて、健康状態や担保となる物件の権利関係や価値まで、細かく確認されます。

国土交通省が、住宅ローンを取り扱う金融機関にアンケート調査を実施した、「民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」によると、審査の際に金融機関が重要視しているのは以下のポイントとなっています。

審査のポイント
出典:「民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」( 国土交通省)

上の画像で紹介している項目については、審査で重要になるポイントになるので覚えておきましょう。本審査にとおれば、原則として住宅ローンを組むことができますが、住宅ローンが融資されるまでのあいだに転職や退職をして勤務先が変わったり、車の購入などで新たにローンを組んでしてしまうと、一度本審査にとおっても取り消しになる可能性があります。住宅ローンが融資されるまでは、転職や新たな借り入れはやめておきましょう。

本審査に落ちる確率は意外と高い

仮審査にとおる人は多いですが、その後の本審査はきびしく審査されますので、仮審査にとおったからといって安心できません。金融機関によって違いますが、仮審査から融資されるまでは、最低でも約1ヶ月ほどかかります。1つの金融機関のみで申込みをした場合、本審査に落ちてしまうと、住宅ローン選び、仮審査からやり直しになってしまいます。

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住宅ローンの審査は、複数の金融機関へ同時に申込んでもOKです。複数の金融機関に申込みするのは手間ですが、第1候補から第3候補くらいまで選んで、申込みすることをおすすめします。もちろん、実際に契約しなければ、キャンセルしても費用はかかりません(参考→住宅ローンは、複数の銀行で審査(申込み)をしよう!)。

☆まずは、「仮審査」と「本審査」の違いを理解しましょう!

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